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新しくなって帰ってきた、何でも看護のブログ編。日々の看護への気づきを、まったりと書き添えていきます。看護に興味のある方、コメント等を頂けると嬉しいです。
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某看護大学を卒業。病院で働く看護師です。日々の看護への気づきを、まったりと書き添えていきます。看護に興味のある方、コメント等を頂けると嬉しいです。看護学博士。
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以前に書いた心音の聴取手順について、さらに分かりやすく書きます。

最後に心音聴取についての参考図書も付けますので、良かったら見てみてください。
  1. 移行聴診をこないます。聴診器の膜型の方で、はじめに解剖学的に見て心臓の上の部分である心基部(大動脈弁、肺動脈弁領域)から聞き始め、解剖学的に見て心臓の下の尖っている方胸骨左縁に沿って下へと、三尖弁領域、僧帽弁領域(心尖部)へと聴診していきます。
  2. 上記の順に、I音、II音、収縮期雑音、拡張期雑音と別々に集中しながら、音を聞いていきます。聴診するときは、患者さんに呼吸を止めてもらい、その時は、ナース自身も呼吸を止めるのが原則ですが、臨床上とても難しいので呼吸はなるべく気にせず行うことが多いです。
  3. 心基部、特に肺動脈弁領域では高調なII音の識別が容易と言われています。
  4. 心尖部ではI・II音の区別が明瞭ですが、心基部ではっきりしないときは逆の方向で行えばよ いでしょう。
  5. 心尖部では、聴診器の膜型とベル型の両方で聴診を行う。
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以上です。

心音の聴取は、看護師にとって難しいものではありません。

しかし、次回以降に解説しますが、聞き取った心音のアセスメントは非常に難しいです。

フィジカルアセスメント学の研究結果でも、聴取した肺音の鑑別は看護師でも容易に可能ですが、心音は臨床看護師も良く間違えるという論文を目にします。

そのため、最近の大学や専門学校での教育到達目標も、看護学生は肺音の聴取・音の判断は必要であるが、心音の音の判断は必要ないと考えられています。

しかし、言うまでもなく、循環器・ICU・CCUなどで働く人にとっては、心音の聴取・音のアセスメントは必須の能力です。


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