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病院を離れて・・・色々思う事が多くなってきました。特養勤務ですから、利用者にもしも急変があった場合などは、近くの総合病院へ受診になります。大学病院時代では、なかなか他の病院の看護師と接する機会はありませんが、今は月に2,3回は救急外来への受診をします。結構、利用者のお年よりは、直ぐに急変しますし。
さて本題ですが、行く度に気になる事があります。それは、救急外来での看護師の言葉遣いです。時より、不快感を覚えますね。総じて、看護師の言葉遣いの悪さには、色々な共通点がありますね。
まずは、全ての人にため語です。看護は、少なくとも患者よりも立場が上でありません。あってはならないと私は考えています。昨今は「患者様」と呼ぶ時代・・・、なのに「00様」と呼びつつも、その後は上から目線のため語です。きっと可愛らしいおじいちゃん・おばあちゃんに、親しみをこめて敬語よりもため後を使っているのでしょうが、傍から見てる私には、「様」を使って一見は患者を立てているが、その本心は上から目線で見ている醜さがど~にも嫌です。
入院生活のお互いの時間の共有の中で、ラポールが形成され、人間関係が構築されていくのであり、その中からお互いの同意の下に敬語の壁も越えていくのが、自然の成り行きだと思います。その過程を飛ばして、いきなり勝手に自分でラポールの形成をしたとでも錯覚しているのか・・・。
次に、私の印象ではICU等の急性期病棟勤務看護師が多いと感じていますが、自分のペースでコミュニケーションをとりたがる傾向が強すぎます。円滑なヘルス・コミュニケーションは、相互作用で機能します。つまり、伝達者だけが情報を送信しても、受信者がその内容を受け止め、それに返信して成り立つものです。私が感じるに、コミュニケーション能力の優秀な看護師は、送受信が必ず出来ます。相手の反応を見ながら、情報を送信し、受信できます。
ところが、急性期病棟看護師の傾向は、自分の伝えたい情報だけを喋りたがります。相手の理解は、自分が全ての情報を発信したときに、確かめています。それも、理解出来たのか非か。だから、途中で質問を入れると嫌がりますし、忙しいさを相手に伝えるために(わざとか、無意識かは不明ですが)早口で喋ります。後、時と重要性を判断する能力も低いです。だから、ささいな情報のはずが、常に優先順位の上位に来てしまい、何でもかんでも情報を送信してしまいます。患者(受信者)は、大して重要でない情報まで与えられて、さらなる混乱を引き起こされているように思います。
日本の卒後看護教育で、急性期病棟のはたす役割は大きいです。恐らく、フィジカルアセスメント、看護技術・医学的知識等の能力を学ぶには最高の場でしょう。しかし一方で、急性期病棟にはコミュニケーション技術の向上に、前述のような能力同等の向上を期待はできないんでしょうか。